声に対応した口パクをしてくれる簡易Vtuberの作り方(無料)
2018年4月。時はバーチャルYoutuber(通称:Vtuber)戦国時代。
Vtuberになるべく技術の会得に勤しむものの、機材や導入の壁に立ちすくんでいる方々は少なくないはず(主に資金面)。
そこで今回は、PCとイヤホン・マイクさえあれば無料でVtuberっぽいことが出来る「簡易Vtuber」のやり方を紹介していきたいと思います。
※このブログは、あくまで我流のやり方を簡単に紹介するものです。細かい設定や技術的な面はリンク先のページを参考にしてください。
用意するもの
基本的にはこの3つを用意すれば可能です。
オリジナルキャラが欲しい方は、上記3つに加えてオリジナルキャラを作りましょう。
自分なりに配信までやってみたので、それまでの流れをまとめてみました。
Puppet2
獅子座☆B型さんが制作・公開しているPuppet2。こちらはPuppetという口パクモーションツールの改善版で、非常にシンプルで使い勝手の良いフリーソフトです。
ダウンロードはこちらのPuppetコミュニティから。
Puppet以前にもdoppeLという口パクモーションツールがあったのですが、2018年現在では配信を停止しています。PuppetもDLできるものの、不具合が多く、DLするなら確実にPuppet2をオススメします。
どんなツールなのか?ということですが、紹介動画はPuppetのものしか見つかりませんでした。doppeLのことも書いてあるので、その辺について詳しく知りたい方はこちらの動画↓を見てみてください。
Puppetを使うことによって↓のようなキャラのモーションを、自分の声(正確に言えば「マイクから拾った音量」)に対応して動かすことができます。
さらに、コマンド設定によって、手足を動かす、笑う、怒る、というモーション追加や、音楽ファイルを設定することで音を出す…ということもできます。
さらにさらに、マスコットは最大10体まで登録可能です。
このキャラは最初からデフォルトで搭載されているマスコットで、別ソフトのマスコットジェネレーターイラストなんとか機によって、自分の好みのマスコットを作成することができます。
オリジナルイラストが描けない、オリジナルマスコットが作れない、という方も、まずはこのジェネレーターを使ってマスコットを作ってみてはいかがでしょうか。
Puppet2のDL方法について、詳しくは制作者様のPuppetWiki↓をご覧ください。
↑OBSキャプチャについても詳しくまとめられてあります。
OBSstudio
次に、OBSstidioですが、このツールを使うと完成形としてこんな感じの映像を配信できるようになります。
OBSが配信ツールとして優れている点として、配信中に別ウィンドウや新しく画像を表示したくなった時に任意のタイミングで追加できる点が挙げられます。
例えば、このように、資料画像を出して、それについて雑談…なんていう配信も出来ます。
OBSの設定方法については、先ほど紹介したPuppetWiki内のページ↓や
OBSによるキャプチャ · leo-typeb/Puppet2 Wiki · GitHub
こちらのWiki↓が丁寧で分かりやすいので参考にしていただければと思います。
(他にも沢山の解説ページがありますが、基本的なことについてはこのページでしっかり把握できます。大抵の不具合も、ここのQ&Aで解決できます。)
配信設定に関してはこちらのページ↓を参考にさせていただきました。
配信サイト
OBSにも対応している2018年現在主流となっている配信サイトは以下の通りです。各項のリンク先はVIPで初心者がゲーム実況するには内の解説となっております。
この中から、自分が配信したいサイトを選んで、アカウント開設や諸々の設定を済ませれば準備完了!
Puppet2→OBS→配信サイトと連携させ、自分の思うような配信を始めましょう!
補足
オリジナルイラストを使って配信される方へ
イラストを背景透過で作ると、Puppet2までは良いのですが、OBSでクロマキー処理をする際に不具合が起こるケースが見られます。(キャラ内部の白いパーツが透過されてしまう等↓)
ですので、OBSのクロマキー処理を見据えて、イラスト作成時からBB(ブルーバック)、もしくはGB(グリーンバック)を用意しておくと良いかと思います。
BBかGBかはキャラの色合いと被らない方を選んで頂ければと思います。
BBはこんな感じ↓
そういえばPuppet2とOBS使って簡易VtuberできるようにBB作った。テスト配信たのしみ(今日の夜やるかも) pic.twitter.com/zgfkoQ9EYI
— ずけ@Skima信州 (@zzzuke) 2018年4月15日
これをやると、↓のように不具合なくキャラが画面に表示されます。
配信ソフトについて(経験談)
自分は2018年4月15日に、自身のツイキャスを使ってリスナーありのテスト配信を行いました。Puppet2、OBS、ツイキャス自体に不具合はなく、無事に声に対応したキャラの口パク配信を行うことが出来ました。
ただ、上記以外の改善点は幾つか見受けられました。
- リスナーとのやり取りの中で、5秒ほどの遅延があることが分かった
- ツイキャスのツール配信だとコラボ(リスナーとの通話)ができない
など。1つ目は、回線を強化すれば解決に近づくのかなと思います。
2つ目は、別枠としてSkypeやdiscordを用意して、通話している音声をOBSに繋いで流せば対談形式のツイキャスが出来るのではないかと思います。
それか、ツイキャス側のアップデートを待つかですね。(おそらく今後、配信環境はより快適になっていくと思われます)
TwitchやYouTube Live・YouTube Gaming、Periscopeも個人的に色々検証してみました。
TwitchやYouTube Gamingはゲーム実況メインのサイトなので、ゲーム実況には向いていると思いました。対談形式も含め、雑談するならツイキャスかYouTube Liveだと思います。
ツイキャスやYouTube系はアーカイブが簡単に残せるのが魅力ですね。
Periscopeは海外勢が主流なのと、設定が面倒なのであまりオススメできません。
今のところTwitterが軸プラットフォームの自分にとってはPeriscopeが優秀だとありがたいと言えばありがたかったんですが…。
遅延で言えば、Mixerが優秀です。OPENREC、ニコ生については有料の壁があったので経験談は書けません。
詳しくは、全6個の配信サイトを徹底比較しているこちらのサイトをどうぞ↓
このブログでは、優秀なツールやサイトの活用法を紹介しただけにすぎません。
最後に、紹介してくださったツールやサイトを開発・執筆・公開してくださっている方々に感謝の意を記します。それでは。