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ななはち録

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【ズートピア考察】ジュディが持つ功名心とは?【ネタバレ注意】

※ネタバレ注意

 

 

 

 

どうも、ずけです。

先日、ズートピアを見てきたんですが、それはもう本当に良かったです。
ズートピアはいいぞ。
 
という訳で、自分なりに色々と考察してみたんですが、あらかたの大きなテーマの考察は既に出てしまっていました。
 
なので、今回、マイナーな視点で考察してみようと思いまして。
という訳で、社会現象や社会問題(大都市問題や偏見の風刺)ではなく、キャラの心理的な部分にスポットを当ててみました。
 
という訳で、今回、自分が「心」をテーマに、キャラの行動から読み取れる「〇〇心」みたいなものを軸にズートピアを掘り下げてみることにしました。
 
なので、「心」の付くワードは強調していきたいと思います。
 
第1回は「ジュディの功名心」です。
 
 
 

ジュディの功名心

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ジュディは幼い頃にギデオングレイ(キツネ)いじめられた経験があり、キツネに対して「恐怖心」を覚えた過去を持ちます。
 
元々からあった「世の中を良くしていきたい」という気持ちは膨らんでいき、努力を惜しまず、日々鍛錬を積み重ね、警察学校ではトップの成績で卒業しました。
 
おそらく、そこには相当な努力が裏にあったはずです。そして、それ相応のモチベーションが必要だったはずです。
 
そのモチベーションが全て、純粋な「世の中を良くしたい」の気持ち100%だったとは限りません。
 
ズートピアに上京してから、キツネよけスプレーを念のために持っていったことからも分かるように、ジュディからキツネへの警戒心が消えることはありませんでした。
 
きっと、「お前なんか無理だ」とキツネに言われたことを始めに、「やめときなさい」「諦めも肝心」と四方八方から言われ続けてきたことで「見返してやる」という気持ちもトレーニングの中で育っていたんじゃないかと自分なりに考えます。
 
そうした純粋でない奉仕心が絡んでくると、気持ちや行動は思わぬうちにあらぬ方向に傾いていってしまいます。
 
例えば、ボゴ署長に「お前は駐車違反を取り締まれ」と言われた時。
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主人公の生い立ちを知っている僕達オーディエンスからすれば、肩入れして「それはおかしいだろ!」と考えてしまいますが、
新人ということを考慮すると、例え他の仲間(元々配属されていた先輩達)が難度の高い仕事に派遣されていたとしても、「最初の内は駐車違反の取り締まりでもいいか、だんだん成果をあげて昇進していけばいいか。まだ口を出せる時期ではない。」と考えてもいいはずです。
 
しかし、ボゴ署長に言われてムッとしたジュディは「見返してやる」とノルマ以上の目標を設定します。
 
このシーンは向上心の描写として捉えられがちですが、協調性という面から考察すると、ズートピア警察のリーダーであるボゴ署長に反抗心を持ってしまうのは今後のことを考えると得策とは言えないでしょう。
 
頭のキレもあり、思慮深いジュディがそうした行動をとってしまったのも、「早く成果をあげたい」という功名心があったからだと思います。
 
一見、キャラの特性や、他のキャラとの比較(ベルウェザー副市長の地位への執着に対決していく様子)などの演出により、地位や名誉に執着してないように見えるジュディも心のどこかでは、地位や名誉に対する執着心があったかもしれないということが考察できます。
 
ボコ署長に駐車違反の取り締まりを命じられた時に「私は警察学校をトップで卒業しましたよ!」と順位を気にする気持ちが前に出ているシーンもありました。
 
という訳で、地位や名誉に対して、功名心と縁がないというキャラ立ちのジュディにですら、どこかに功名心が潜んでいるんじゃないか、という考察でした。
 
あと、やはり功名心といえばベルウェザー副市長ですよね。
 
彼女も功名心にさえ取り憑かれてなければ、悪役になることもなかったかも知れませんね。
 
現代社会において、生き抜くために昇進したいという気持ちは切っても切れないもの。つまりは功名心です。功名心なくては出世できないといっても過言ではないでしょう。
 
ここからは私見としての意見になりますが、やっぱり一定の努力はそれぞれしているのですが、その努力が「向上心」よるものか「功名心」によるものかで、結構性格が分かれてしまうのではないかと思います。
 
実績は確かに必要だけれど、必要以上を求めすぎると「功名心」の影が忍び寄り、キャパオーバーで失態を犯したり、身体を壊したりすることもあります。
 
でも、向上心がないと仕事は捗らないし、モチベーションもあがらない。
「向上心」と「功名心」の線引きって難しいですし、それに悩まされている人も少なくないんじゃいかと思っています。
 
そうした現代社会の様子も、バックグラウンドから風刺しているのかもしれないですね。
 
 次回はホップス夫妻の親心など、他にも掘り下げられそうな〇〇心を考察してみようと思います。
 
最後に。割と穿っていて尖っている考察だったと思いますが、これは1ブロガーの1考察というだけなので、そこのところを頭の片隅に置いてもらえると嬉しいです。コメントあればどうぞ。
 
ズートピアはいいぞ。
それでは。
 

 

トライ・エヴリシング

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ズートピア (吹替版)

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  • キッズ/ファミリー

 

 

 

 

 

 

映画「ズートピア」ジュディのニンジンペン

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