牛乳プリンはどんな食材との組み合わせでも美味しくなる説
この記事を書くにあたり影響を受けた漫画は、おそらく食戟のソーマです。
という訳で、今回は食べ物を使って、とある説を「検証」してみたいと思います。
その説とは……
ハイ!という訳でやっていきます。
「牛乳プリンはどんな食材との組み合わせでも美味しくなる説」。
言わずもがなですが、僕こと福人ずけは、牛乳プリンが大の好物です。
嫌なことがあった時、憂鬱な時、祝い事があった時、ビールを飲むでなく、赤飯を炊くでなく、とりあえず牛乳プリンを買います。そして食べます。ハイ至福。
一昨日、チャリが盗まれた時も、とりあえず落ち着くために牛乳プリンを買ったほどです。
という訳でね、牛乳プリンを何個か買ってきました。ルンルン気分です。
今回の主役、牛乳プリンが用意できました。
この写真だけで僕は凄まじい多幸感を得られるので、僕のLINE友達のプロフィールが全てこの画像になったら、幸福の大量摂取により僕は爆発してしまうかもしれません。
では、早速冷蔵庫にある色んな食材と牛乳プリンを組み合わせてみましょう!
果たしてどんな夢のコラボレーションが生まれるのか!
四季のジャム 高原のブルーベリー
やはり、白と紫というのはデザインの上でもポイントが高い。そして、ブルーベリーとヨーグルトは十年来の親友のように仲が良く相性バッチリなので、ヨーグルトの親戚の牛乳、その牛乳で生成されたプリンでも相性バッチリだと、僕の頭脳は弾き出した訳です。
初対面だけど仲良さそう。
ハイィィーーーーーッッ!!!
いきなりテンションあがっちゃってすいません。突然目の前に高級ホテルのデザートのようなオシャンティー漂うスウィーツが出現したので驚くのも無理はないですよね。
という訳で実食しましたが、そりゃもうめちゃくちゃ予想道理に美味かったです。
目の前に高級スウィーツが現れたと思ったら次の瞬間には口の中でブルーベリーの酸味と濃厚な牛乳の甘みが絡み合って絶妙なバランスで爽やかさと濃厚さを演出し、かと思えば最高ののどごしで喉を滑り落ちていく。
この感覚を以して人は「生まれて良かった」を真の意味で感じるのだなと思いました。
という訳で、長くなりましたが、まだまだ食材はあるので次に行きましょう!次!
鮭ほぐし(鮭フレーク)
僕は鮭フレークも大好きで、ほぼ毎日白米に鮭フレークを投入します。
今回の目論見は、「好きなもの×好きなもの=すごい美味しいもの」になるという純粋な算段から成り立つ至福のメニューの誕生です。
では、早速牛乳プリンに鮭フレークを投入していきます。
少々この挑戦は恐ろしいですが、全ての革命には不安が付き物。迷っていてもしょうがないので、行く時は行きます。豪快にね。
ソイヤァーーーーッッ!! pic.twitter.com/NzDQR4o3QQ
— 福人 ずけ (@zzzuke) 2016年6月2日
ソソソソイヤァーーーーッッ!!
遂に邂逅。なんかちょっとオシャレに見える。
心なしか、デザイン的にはマッチしている気がしなくもないこのコラボレーション。果たしてお味は……?
ムムッ?美味いゾ、コレ……。
牛乳プリンの甘さと鮭フレークのしょっぱさが上手くリンクして「甘しょっぱい」を生み出し、鮭のほろほろ感とプリンのプルプル感が舌の上で踊りに踊った結果、僕の脳は数々の処理を通し「美味い」という結論を叩き出した訳です。
ただ一つ、僕が牛乳プリンを溺愛していることを考慮すると、僕の味覚が死んでいて、牛乳プリンが入っていればどんな食材も「美味い」と感じるのではないかという疑念もありますが、とりあえず先に進みましょう。
ナッツ
直訳すると多分「豆」です。
ナッツも塩っぽいので、さっきの法則からいけばきっと美味しいはずでしょう!
投入!
— 福人 ずけ (@zzzuke) 2016年6月2日
いざ、実食!見た目はいい感じ!
ガリッ
?????
突然前歯が折れたかのような衝撃が走り、僕は判然としない思考を携えたまま、ひたすら口の中から流れてくる味覚と痛覚に身を委ねていました。
時が止まったかのように数秒停止した後、僕は全てを悟りました。
「硬いものと柔らかいものは、合わない……」
そうです。これだったのです。言われてみれば食べる前に悪寒がしました。
普段牛乳プリンを食べる時は、老人ホームで流動食を主食としているおじいちゃんの如く、噛む力は必要ないぞという前提認識の上で僕の顎は咀嚼活動をしていました。
つまり、完全なる無防備。柔らかいものだけを噛むことに意識を特化させた感覚。ふにゃっふにゃの優しい世界。
そこに、「ナッツ」という硬派な強硬民族が現れたのですから、僕の顎が強烈なダメージを受け、蕩けた脳が驚愕するのも無理はありません。
という訳で、牛乳プリン×ナッツは大失敗でした。これにより、主に僕の犬歯が大ダメージを負う結果になりました。
ナッツヨウシャナイヨ!ネクスト!
フルーツグラノーラ
これはもう間違いないと言っても良いでしょう。これに裏切られたら、僕は三周まわってワンと言った後、鹿児島の中心で愛を叫び爆発四散します。
視覚的にはもう百点満点。
さて、お味は……???
( ^o^)<ンンンンンンンンンンンンンンンwwwヒャクニジュッテンマンテンンンンンンンンwwwwww
とにかく美味く、その美味さを表現するために少々雑な言葉選びをしてしまいましたが、とにかく美味しかったです。
フルーツグラノーラのサクサク感と、牛乳プリンのプルプル感、これが合わないわけがなく、上質なパフェのように完成度の高い食感が口の中という小宇宙でビックバンを起こし、そこにドライフルーツの酸味が加わることで、新たな生命が誕生し、植物が生まれ、やがて動物が現れ、生態系が形成されて、一つの美しい惑星が誕生する幻覚を見るくらいに美味しかったです。
プルーン
冷蔵庫の中をがさごそと探し回り、「他にいいネタはないか」と奥の方に手をやったところ、種抜きプルーン(カルフォルニア産)があったので、挑戦しすぎて多少麻痺している脳は「これや!!」という判断を下し、組み合わせることを決定したわけです。
なんだこれ。
というのが最初に見た時の正直な感想でした。白銀の世界に黒黒と存在感を放つプルーン。堂々たるその風格からは最早王者のそれを感じさせます。
王者、実食。
………………?
…………美味いっちゃ美味い。
プルーンが苦手な人から見ればウッゲェって感じだと思いますが、このプルーンは単体でも結構美味しいヤツだったので、普通に美味しかったです。そして、牛乳プリンも勿論美味いので、結論、両者の美味さは損なわれることなく両立し、美味しくなったわけです。
ただ、共存しているというよりは、個々がお互いに独立して美味しさを放っている感じで、その分裂感は否めませんでした。
ブログのネタとして不味いと言えるわけでもなく、かと言って、革命的に美味しいというブログのネタになる訳でも、これを読んだ人が試してみよう!となる訳でもない、もやもやした結果になりました。もやもやさまぁ〜ずだったらウケたけど、ここだとそうでもないっていうのが更にもやもやします。
クリームチーズ
チーズと牛乳プリン。お互い「牛」という母から生まれ落ちた仲間同士。うまくやってくれるのか……!?投入!!!
白っ
驚きの白さ。アリエール。
冷蔵庫で使えそうな食材を探していた時、
「うーん、牛乳プリンも限りがあるしなぁ……そろそろ変り種でいいやつを見つけないと……。
あっチーズ残り一つじゃん、使い切っちゃお。」
と、正直なところ、私生活の中で「使い切る」という願望がネタの前に出てしまった結果生まれたコラボレーションです。果たしてお味の感想は……??
プルーンとほぼ同じでした。
プルーンは酸味があったからまだ食べてて飽きが来なかったものの、クリームチーズは濃厚、牛乳プリンも濃厚、という濃厚同士の掛け合わせで、牧場に行って「濃厚ソフトクリーム」という旗があると馬鹿の一つ覚えのように即買いしてしまう僕も、この濃厚具合には、「もう濃厚にはこりごりだよ〜!トホホ〜!」といいながらシュウウウンと黒い背景の中にある丸の中で叫びながら暗黒の中に飲み込まれて消えていくしかありませんでした。
そして分裂感が否めない。嫌いなものはほとんど無く、大体のものに「美味い」と感じてしまう僕の舌の前でも、クリームチーズと牛乳プリンそれぞれを「美味い」と認識することは出来ても、その混合物を「美味い」と認めることは出来ませんでした。
噛み合いそうで全然噛み合わない。現実はそう甘くないね。ネクスト!
うまい棒(とんかつソース味)
最早、挑戦の権化と化した僕は、戸棚にあったうまい棒に手を出しました。
牛乳プリンに秘められた真のポテンシャルを信じた上での判断です。牛乳プリンの濃厚な美味しさならどんな食材も受け止めてくれる。
決してこれは愚策ではありません。
……と、思っていた時期が僕にもありました。
一瞬、雪の下からちくわが生えてきた夢を見たかと思いました。若しくは、それを形どった芸術作品を鑑賞しているかと。
見た目もシュールでしたが、味もシュールでした。
とんかつソースの濃厚さと、牛乳の濃厚さが殴りあって両者ボコボコになって退場。かたや第2リングでは、うまい棒のサクサクと牛乳プリンのプルプルがすったもんだの大乱闘。最後は拳を同時に交わしあってW(ダブル)・KO。と言った感じでした。
自分でも何を言っているのかよく分からないので先に進みましょう。
おとなのふりかけ(梅ゆかり)
何を言っているんだコイツは、という声がどこからともなく聞こえてきます。
しかし、この「おとなのふりかけ(梅ゆかり)」は僕の大の好物。
以前功を奏した「好きなもの×好きなもの=すごい美味しいもの」作戦が、もう1度功を奏すことを信じて、ふりかけを牛乳プリンにふりかけていきます。
デザイン的にはGood(僕的には)。
さて、お味は……??
あああああっ!?!?
うまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛!?
梅のしょっぱさと牛乳プリンの甘さが見事に絡み合って、いつぞやの鮭フレークのような邂逅を再現していました。
やはり法則は法則だったというわけですね。理系の力を垣間見ることが出来ました。
ちなみにこの、おとなのふりかけ(梅ゆかり)。
市販のスナック菓子に、ふりかけてフルポテの要領でふるふるすると、めちゃくちゃ美味しいことが判明したので、牛乳プリンとは別で、是非皆さんこれも試してみてください。
ちなみにこのへんで、貯蓄してある食材で使えそうな食材が切れてきました。
それでもネクスト!
生にんにく
ネタ切れの向こう側です。ブログのネタとしてまだ何か使えないかなと冷蔵庫を漁っていた時に、インターホンが鳴り響きました。
そこには昔からつるんでいる腐れ縁の友人が立っていて、これもネタになるなと思った僕は友人を中に入れました。
牛乳プリンと様々な食材が散乱するキッチンを前に友人に今回の企画内容を説明し、冷蔵庫の中の食材でまだ何か使えるものはないかと、相談を持ちかけたのが間違いでした。
友人はクレイジーなので、純粋な目で迷うことなく「生にんにく」のチューブを選びとりました。僕も多少クレイジーな部分があるので、折角だからと試してみることにしました。
クレイジー……。
このイットイズクレイジーワールドから一刻も早く抜け出すべく、実食することにしました。
もうこの際だ、と割り切って2人で実食することに。
神聖なる牛乳プリンの白銀に、個性の強すぎる劇臭爆弾ガーリックを注ぎ込むのは非常にギルティでしたが、腐れ縁の友人とのクソなノリの前には致し方ありませんでした。
しかし、この組み合わせの実食で一つ判明したことがありました。
友人は、1口食べるなり、「やっぱなんだこれ!!不味っ!!」と口をすすぎに行きましたが、一方僕はと言えば、牛乳プリンの美味しさに反応する感覚が鋭敏すぎる為に、生にんにくの臭みやその類のそれが僕の感覚の前に霞み、普通に完食しました。
確かに生にんにくの匂いはしましたが、牛乳プリンの美味しさがそれを上回ってしまった。それだけのことだと思ったのですが、友人と僕との比較検証を正確に判断するに、この事例が示すのは、
今までの僕の「美味い」は、もしかしたら一般においての「不味い」なのかもしれない。という可能性を持つということです。
友人が狂ってるかもしれないので真偽は分かりませんが、牛乳プリンの美味しさを信じる人にとっては生にんにくが牛乳プリンに乗っていようと普通に食べられる、というのが、今回の収穫の一つです。
この後、友人に今までの実食結果を見せたところ、色々と引かれました。
ケチャップ
まだやるか!?という方もいるかもしれませんが、まだやります。ケチャップです。牛乳プリンの愛されキャラ「ホモくん」も心なしか真顔で「もう疲れたよ……」と言っているように見えます。
これもアホな友人とのアホなノリの一環ですが、チョイスには一応美味しくなるためにこれまでの経験を活かした戦略を取り入れました。
それは、「酸味やしょっぱみは牛乳プリンの甘さに上手くマッチする」という実験結果です。
ブルーベリージャムや鮭フレーク、ふりかけ(梅ゆかり)からも分かるように、酸味があったり、しょっぱかったりすると、基本的に美味しくなります。
という訳で、ケチャップは失敗。
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やってみないと分からない。自分が信じた未来は挑戦しなければやってこない。
そうした文言は事が良い方向に運ぶ雰囲気を醸し出しがちですが、時には、いや大体の場合、悪い結末が待っているということを今回の検証で僕は学びました。
という訳で、「牛乳プリンはどんな食材との組み合わせでも美味しくなる説」は、モノによるけど、酸味のあるものとしょっぱいものは大体美味しくなるという結論になりました。ブルーベリージャムとフルーツグラノーラは普通に美味しいし、試しやすいと思うので是非皆さん試して見てください。
失敗も多かったですが、牛乳プリン好きとして、牛乳プリンをより深く研究することが出来、成功例は成功例でとても美味しかったので、牛乳プリンを食べながら刺激が欲しくなった時は、また挑戦してみるかもしれないです。
失敗は成功の母。
きっと、偶然から生まれる絶品料理はこれからも生まれ続けることでしょう……。
〜完〜
P.S
友達が帰った後に、まだ牛乳プリンが残っていたので、もう一つだけコラボレーションすることにしてみました。
サプリメントです。
「牛乳プリンで人はサプリを摂取できるのか?」という点に疑問を抱き、これは牛乳プリン好きの僕が試すしかないと思い、試みました。